今回は塾の裏側について少しお話します。
塾業界はブラックだなんて話を耳にしたことがある方もいると思いますが、それは紛れもない事実です。多くの方は塾講師の仕事は生徒に「教えること」だと思っていますが、正社員講師にとって「教えること」なんて業務のほんの一部でしかありません。では実際にどのような業務があるのか見てみましょう。
①授業
②保護者&生徒対応
③営業
④教材作成
⑤テスト監督
⑥校舎イベント
⑦配布用のお知らせなどの作成
⑧説明会
⑨研修&会議
自分が働いていた頃を思い出しながら書いてみました。おそらく他にも細かい業務はまだまだありますが大きなものはこんなもんだと思います。
こんな様々な業務が日々ある中で、塾の正社員は大体17時~22時(※塾によって多少の前後はあります)は授業時間なので授業以外の業務はすることが出来ません。
つまり、普通の8時間勤務で考えるとそのうちの4時間~5時間はみんな授業してるわけです。
となると、他の業務っていつやるのってなるわけです。
当然8時間になんか収まらないので、テストや校舎のイベント、説明会などを土日に朝から晩までぎゅうぎゅうに詰め込んで、それに向けての準備やお知らせの作成、自分の授業で使う教材の作成などを平日の授業後の深夜や午前中から出社して作るわけです。
そのうえ、研修や会議が自分の休みの日だろうとお構いなしに開催されます。※ちなみに休みだろうが何だろうが研修や会議には絶対参加です。
1か月の時間外勤務が200時間オーバーとか、年間休日数が50日以下とかそうゆうのが当たり前の業界です。
どの業務にウエイトを置くのかはもちろん会社によって違いますが、「営業関係」の業務のウエイトが大きい会社は特に厳しい印象です。
塾業界に就職する人ってみんな「子供たちのためになることをしたい」って大なり小なり考えている人ばっかりなんです。でも、営業大好きな塾ってとにかく営業の事ばっかりなんです。
授業の前の時間にギリギリまで営業の電話をかけさせたり、深夜まで校門の前で子供たちに配るチラシを封筒に詰めさせたりと、夢や希望を持って入社してきた講師の心をへし折るような事ばっかりさせます。
塾の説明会や体験、講習等に参加した後にしつこく何度も電話がかかってきたり、家まで入塾の説得にきたりするような塾はそうゆうやばい塾です。
本来は講師を正社員で雇う意味って、責任もって長期に子供たちの指導に当たって貰えるって事だと思います。アルバイトだとどうしても卒業のタイミングとかで辞めちゃいますからね。
でも、実際は塾に大きな夢や志を抱いて就職してきた若者を固定給働かせ放題でどんどん使いつぶしているのがほとんどの学習塾の現状です。子供たちの成績上げたくって入社したのに毎日毎日しつこく営業電話させられたり、毎日15時間とか拘束されて休みも無いんじゃやってられないですよね。
というわけで塾の正社員がなぜすぐに辞めるのかはざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
①拘束時間がやたら長い
②生徒の成績を上げる事以外の業務が多すぎる
③休みが異常に少ない
逆に講師に一切営業をさせない塾もあるようです。そういった塾はそれなりに社員の定着率もいいようなので、塾選びの際にはぜひそう言った部分も考えながら選んでみるといいのではないでしょうか。
追記
とはいっても直接聞けないし、どうやって見分けたらわからないという方へ
①ちょっと問い合わせや資料請求をしただけとか説明会に行っただけなのにとにかくしつこく何度も何度も電話がかかって来る
②やたら無料キャンペーンや景品をばらまく
③しょっちゅう校門の前でチラシを配ってる
こうゆう塾は営業大好き社員辞めすぎ塾の可能性が大で要注意です。
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