ご存知でしょうか?
個別指導の塾では、成績が上がらないのは、塾業界では通説になってます。
「えっ?どうして!?」
先生につきっきりで手取り足取り教えてもらった方が、ちゃんと理解できるし、成績上がるんじゃないの!?そもそも、じゃあなんで個別指導の塾を作ったの!?
そうです、Growも基本的には個別指導の塾です。
でも、Growはお子さんと1:1でつきっきりで教えるような個別指導ではありません。1:1のマンツーマン(もしくは1:1や1:3)の個別指導で教えると、確かにその場ではよく分かった気がします。
しかし、勉強というのは何から何まですべて指示されて教えてもらってそれでよく分かるかというとそうでもないんです。
反省もこめてここに書きますが、かつて私自身もマンツーマンでつきっきりで手取り足取り徹底的に指導したことがあります。
そうすると、子供たちはどうなると思いますか?
数ヶ月もたつと、「一切自分の頭では何も考えない子」になります。
自分の頭で考えない子は、家で一人で勉強することはもちろん出来ませんし、テストの点数も上がりません。なぜならテストの時は一人だからです。
常に教えてもらって問題を解く事に慣れきってしまった子供は、自分の力で問題を解こうという意欲が育ちませんので、テストの時に少しでもわからない問題があるとすぐにあきらめる子になってしまうのです。
お父さんやお母さんの職場にもいませんか?
「教えてくれないからわかりません」
とか年中言ってる大人・・・そういう人に対して「ちょっとは自分で考えなさい」と諭した経験がある方も多いと思います。
つまり、モノを覚えるということは、自分から積極的に理解しよう! できるようになってやる!
という能動的な気持ちがないとなかなか覚えられないものです。生徒につきっきりの個別指導ではこの部分が失われてしまいます。自分で考えることをせず、教えられるのをただ待っていて、言われてようやく勉強するような受動的な学習では限界があります。その点は、家庭教師も同じことなんです。
Growでは、自分で問題を解きながら、分からない部分は先生に自分から聞くという学習スタイルです。もちろん、質問に答えるときは1:1で接します。
でも、それだと、気が弱い塾生とか自分から積極的に質問できない塾生はムリなのでは?と感じる親御さんもいるかもしれませんね。
でも、よく考えてください。
将来大人になって、質問出来ずにもじもじしている大人を誰か助けてくれるでしょうか?質問出来ないから、とそのまま大人になっていきなり社会に出ていくことの方がむしろ苦労するのではないでしょうか?
子どものときにずっと出来なかったことが、大人になったからと言って急に出来るようにはなりません。Growでは、きちんと質問出来るように指導していきます。自分からどんどん質問してくる塾生へと変えていきます。そうなれば、親御さんも安心しますよね。子どもたちが、自分から前向きに学習するようになり、どんどん質問出来るようになれば学力だって上がっていきますし、社会に出てからもきちんと通用する大人になります。
「頭ごなしに強制された」学習と、『自ら進んでやる』学習では、その差は相当大きいです。
目先の点数的にも、長期的な学力形成やキャリア構築においても、どちらの子が「幸せに」「力強く」生きていけるかは、言うまでもありません。
ビジネスの世界では、もはや常識とされている『PDCA』サイクル。お父さんやお母さんも、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
『PDCA』サイクルとは、もともとは管理業務を円滑に進める手法のひとつです。
「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」
を繰り返すことによって、業務の中で問題点を見つけて改善策をつくり、よりよいものをつくって継続していくことに役立っています。このサイクルを自分で作り、グルグルと高速で回していくことが出来れば、様々な事を円滑に進められるようになります。
しかし、社会に出てからいきなり『PDCA』サイクルを作るにしても、なかなかうまくはいきません。日々の学習姿勢づくりの際に『PDCA』を取り入れることで、サイクルを作る練習にもなります。学習姿勢はできるし、社会に出て役立つ力もついて一石二鳥です。Growの学習法というのは、PDCAを、学習塾の指導現場に取り入れただけです。「自立」と「自分で考える賢さ」を兼ね備えた子に成長するために不可欠なことです。
1.Plan(計画)
志望校合格や成績向上などの目標を達成するために「なんとなく」では、望むような実力はつきません。成績を上げたいとは言うものの、前回のテストの点数薄ら覚えていない生徒が非常に多いです。そこでまずはしっかりと現在の自分の位置を意識し、そのうえで到達したいレベル、つけたい実力を設定し、次に、その力をつけるためにはどんな知識が必要で、どんな練習がどれだけ必要で、そのためにどんな教材を使うのかを考えなければなりません。また、到達目標に達したかどうかを随時確認する必要もあります。この「P」という作業そのものはやったことがあるという人も多く、特に中学生や高校生は定期テスト前にこういった計画を立てている人も少なからずいるでしょう。しかし、効果的な計画を作り上げるには、数多くのポイントがあります。ポイントが欠けていると、次の「D」の作業で影響が出てしまいます。
2.Do(実行)
「P」で立てた計画を実行していきます。計画通りに作業するだけではあるのですが、前述したように「P」に問題があった場合、「D」の実行はどこかでうまくいかなくなります。もちろん、「P」自体は良いものが作れていても、体調が悪くなったり、家族で出かける用事ができてやるべきことができなかったり、習い事や部活動の疲れが原因で集中できなかったり、途中で寝てしまったりということが起こり、調子よく進んでいたこと、続いていたことが滞ってしまい、挫折の原因になることもあります。「D」を計画通りに実行していくためには、そのための仕組みづくりも必要不可欠なのです。
3.Check(検証)
「P」で立てた計画を「D」で実行してみた結果、どんなところがうまくいって、またうまくいかなかったのかを確認します。
4.Action(改善)
「C」の結果から問題点を発見し、改善します。まず「P」に問題はなかったのでしょうか。学習時間や学習日、学習内容や使用する教材や解く問題のレベルに問題はなかったでしょうか。次に「D」を実行するうえで問題はなかったのかを確認します。学習環境は整っていたのでしょうか。集中できなかった人、継続できなかった人は、その原因を確認する必要があります。この「A」の作業でしっかり「P」や「D」の問題点を確認し、改善策を加えた新しい「P」の構築につなげていきます。
上記までの説明の通り、計画自体は立てたことのある人も多いでしょう。実行してみて上手くいったという人もいることでしょう。しかし、ほとんどの人が途中で続かなくなり、挫折してしまいます。また、計画自体を作ることに一生懸命になり、計画を立てることに膨大な時間と労力を投下してしまうといった人も居るようです。
PDCAのポイントはいかにこのサイクルを高速で回していくか、ということにつきます。
目標設定さえできていれば最初の計画自体は多少ざっくりでも構いません。とにかく「D」「C」を
何度も何度も繰り返しながら精度を上げていけばいいのです。
実現できれば大きな力になる『PDCA』ですが、このサイクルを円滑にかつ高速で回していくためには、かなりの思考力や本人の意志を含めた労力が必要となり、かなり難しいことでもあるのです。
まずはこれがしっかりと自分で回せるように徹底的に指導します。
誰かに押し付けられたり、怒られたりしたって出来るようにはなりません。
当然、自分自身をきっちり「自己管理」できない者は、やはり計画倒れや、そもそも計画すら立てられず、結果につなげることができません。このやり方で結果につなげるには、自らを律する強い心と自ら考える力を身につけることが不可欠なのです。
子供たちの成績を上げるという事は、ただ単に勉強量を増やせ、勉強やれと命令して頭ごなしに押しつける…そんなことで解決するような単純な問題ではないということです。
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